• 毎日新聞(2017年5月10日掲載)

発見!中小企業
「人間力を育て上げたい」

 「技術力だけではなく、人間力を兼ね備えた職人を育て上げたい」。ガス配管工事を手掛けるキューハイテック(福岡市博多区)の日高美治(よしはる)社長(53)は好調な業績の原動力である人材の育成に注力している。

 創業者である父美明(よしあき)さんが1994年に交通事故に遭い、2代目社長に就任した。債務超過で「生きていくのが精いっぱいだった」時代を乗り越え、住宅以外に商業施設などの配管工事でも実績を積み重ねた。商業施設「KITTE(キッテ)博多」のガス配管も請け負って、2016年9月期は17期連続の最終(当期)黒字で過去最高となった。

 約10年間毎月続けている活動が、取引先などを巻き込んだ部門横断型のグループ討論だ。建築業界は黙々と業務に励む職人も少なくない。そこで日高社長が進行役を務め、社員を中心に計40人が5、6人のグループに分かれてさまざまなテーマで意見をぶつけ合う。「請負先に工事の進め方などを自発的に提案するなど実務に生かせる能力が伸ばせる」と日高社長。新たな職人像への夢は膨らむ。

【浅川大樹】

キューハイテック日高社長

グループ討論で人間力を養う取り組みを進めるキューハイテックの日高社長