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一緒に人間力を磨いていきましょう。

今回は社内に不定期に発信している社長メールを転用します。

 

親愛なるキューハイテックの皆さんへ

毎日朝早く現場に出ているみなさん、夜遅くまで業務をこなしているみなさん、いつも本当にありがとうございます。みなさんの頑張りが我が社を支えています。そしてせっかく頑張っているのですからこの頑張りをいかに効率良くして、成果を上げていくのかを「考える」ことがとても大切です。お客様に今よりももっと喜ばれるためには今の自分の行動に何を加えていけばいいのだろうと考えることです。 考える力が足りない人は、言われることだけを一生懸命頑張っているんだけど、より以上の成果を得ることはなかなかむずかしいと思いますが、みなさんはどのようにお考えでしょうか。

さて、我々が推進している「ありがとう経営」はお客様やまわりの人に感謝の気持ちを持ちながら、世の中に役に立つことをしていこうという思いで取り組んでいます。この「ありがとう経営」で大切な4つの力は「仕事力」「人間力」「感謝力」「考える力」です。

その中で人間力について考えてみたいと思います。一言で人間力と言ってもいろんな解釈があります。「あの人は人間的にすばらしい」とか「いい人だ」とか「人格者だ」とか、あるいは「人を受け入れる力がある」とか「いつも朗らかで明るい人だ」とか「雰囲気がつくれる人だ」とかたくさんの表現ができます。

私は、ここでは、「人間力」とは、「目の前の出来ごとを絶えず肯定的に解釈できる力」と定義してみたいと思います。

我々は、全て自分で創った枠組みの中で起こっていることしか、物事をとらえることができません。「枠組み」の一番大きなものは、「目」です。我々は自分の目で見えている以外のことは見えないように出来ています。我々は自分の視界の中で物事を判断しています。自分の視界の外の世界は何が起こっているかは全くの無自覚です。

そこに気がつくと、我々は視点を動かして、自分の枠をずらそうとします。そして見えなかった部分を見えるようにしようとします。しかしながら、この「視点を動かす」ということも我々は訓練しないとなかなかできません。まず、「自分の持っている枠の小ささを知る」ということに気がつかないと、我々は視点を動かそうとしません。

次に「自分で創っている枠組みの中で起こっている現象をどのようにとらえているか」ということを考えてみたいと思います。 次の例は私が実際やっていることです。自戒の意味も込めてお伝えしています。

たとえば、朝夫婦ケンカしたり、前日の仕事の失敗を引きずったりしている時、あるいは仕事に追われている時など、自分自身の心の状態が不安定になると、物事を見る目がどことなく否定的になります。またまわりの人のミスや何気ない一言にカチンとくるなど、否定的な感情が強くなります。

たとえば、その日一生懸命仕事してきて、お客様のお役に立って会社に帰ってきた部下に対して目の前で自分の意にそぐわないちょっとしたミスを起こしたとします。すると、おそらくその人は、部下が起こしたミスに対してお小言を言うでしょう。部下はせっかくその日一日のほとんどはお客様のお役に立つために一生懸命がんばったのに上司からのお小言で気分は台無しです。上司はそのことにはまったく気がつかず、逆に「部下のためになることをオレは言っているんだ」とか思っているんですが実は違っています。 上司がこのことをまったく気づかなくて同じことを繰り返していると、部下はすっかりやる気をなくしてしまい、お客様のお役に立つ仕事をしようしなくなると思います。

今の例は上司と部下の例ですが、先輩後輩どうしや同僚との関係でも同じことがよくあります。

このことを防ぐために出来ることは、「絶えず視点を動かすこと」「そのうえで、枠組みの中で起きていることを肯定的に解釈すること」ではないかと思うのです。我々の枠組みの大きさは決まっているのですから、その枠を動かす、そしてその枠の中での出来事をプラスに解釈することが結果的に「自分の枠を広げていく」ことになるのだと思います。

肯定的に解釈するということを訓練するには、まず「感謝する」ということです。「ありがとう」をたくさん言うということはとても大切です。つぎに「褒める」ということです。「良かったね」「すばらしいね」という言葉を会話の最初にまず付けてみるといいですね。なかなか出来ない人もいるかもしれません。自分は周りの人の悪いところばかりみるのではなく、まずその人のいいところや長所を見よう意識することはとても大切なことです。

そして大事なのは、「言葉の効用」に気づくということです。肯定的な言葉に溢れている社内では、人を受け入れる雰囲気が出てきます。逆に絶えず否定的な言葉だとギスギスした雰囲気になります。

「言葉使いを丁寧にする」こともとても大切な要素だと思います。言葉を大切に扱えない人はお客様も大切には出来ません。お客様にはいい言葉を使えるのだけど、会社に戻ってきたら乱暴な言葉を使う人もどことなく人間性を疑ってしまいます。

「目の前の出来ごとを肯定的に解釈できる力」を身につけ人間力を高めていくことが、お客様からありがとうをたくさんもらえ、まわりの人からのありがとうがたくさんもらえて、自分の存在感を感じながら仕事ができる。そのことを続けていく努力をする。結果的に業績が上がるのではないかと私は感じますが、みなさんはどのように感じていますか。

人間力向上のために、まず「ありがとう」「褒める」ことをたくさんやってみましょう。

外部環境はたえず変化している状況です。ときには厳しさにさらされる場合もあります。だからこそ、社内は我々の「安全基地」でありたいものです。また頑張って外に出ていこうという気持ちを奮い立たせるためにも社風をさらに良くしていきたいと思います。

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