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博多祇園山笠に今年も参加しました

博多祗園山笠に今年も参加しました。例年と少し違うのは、例年にも増して準備段階から関わることができました。

今年は八番山笠上川端通の準備に参加しました。我が街上新川端町は中洲に隣接する上川端商店街の町で、所属は二番土居流ですが、自分たちの飾り山笠も持っています。しかも福岡の町に点在する飾り山の中で「唯一」追い山ならし、追い山で走ることができる「走る飾り山笠」として知られています。
つまり、我が町だけが舁き山と飾り山の両方を楽しめる「ハイブリッド」型参加ができるのです。

まずは、6月下旬に行われました棒締めの様子です。

「山大工」と言われる山笠専門ビルダーの方が山笠の土台となる山台を持って参ります。山笠といえば絢爛豪華な飾り山や雄壮な舁き山の人形や飾りを思い浮かべますが、実はその飾りを乗せる土台部分である「山台」にも数多くの伝統と職人の技が受け継がれています。釘を一本も使わず縄と木材だけで締め上げられ作られています。

これが「舁き棒」です。六本の棒を山台に取り付けます。

 

こんな感じです。今はまだ山台に乗せているだけです。今から棒を縄で締めて固定していきます。

 

「棒締め」の様子です。山大工さんが組み立てた山台に、棒洗いで清めた6本の舁き棒をしっかりと固定する作業です。ここからは当番町の若手も加勢し、山大工の監督の元で棒を山笠台に固定していきます。
棒の固定には麻縄を使い、てこの原理で固く固く締め上げていきます。若手のみなさん達の威勢のいいかけ声と棒と縄がこすれてキューキューと「鳴く」様子は迫力があります。

 

 

こうやって、しっかり締まっているかをチェックしていきます。これが肝心ですからね。丁寧に何度もチェックしていきます。

 

毎年棒締めの行事に参加してくれる若手のみなさんに御礼の行事です。

 

 

 

その日の晩に行われました親睦会では、八番山笠上川端通の今年の総務の正木さんより決意表明の言葉があり、一層場が引き締まりました。

 

続いて、二番山笠土居流、八番山笠上川端通の今年の表題をあしらったてのごいの解説がありました。(手ぬぐいとは言わず手のごいと言います)八番山笠の今年の表題は「軍師官兵衛」です。来年のNHK大河ドラマを意識した表題ですね。

 

さて、一週間後の日曜日に博多人形師さんのところに山笠を飾る人形を取りに出かけました。

 

 

人形たちが出発を待っていました。

 

トラックに一つひとつ壊さないように積んでいきます。慎重に扱わないと壊したら大変です。

 

こんな感じで運んでいきます。さぁ上川端商店街まで運びます。

 

運んだ人形たちを商店街のコミュニティ広場である「ぜんざい広場」に保管します。後ろに見えるのは、昨年の飾り山を観光用に設置しているものです。

 

運び終わり、ちょっと休息の2ショットです。なかなかお目にかかれないショットです。

 

さて、いよいよ日が変わり7月1日には、御神入れの儀式が執り行われました。櫛田神社から神主さんを招いて、山笠に神様を入れていきます。

 

テレビも取材に来ていました。さぁここから15日間の博多のお祭りの始まりです。

 

山笠期間中は、こうして飾り山が福博の街にいろどりをつけています。多くの見物客が商店街にも来てくださいます。

 

 

そして9日のお汐井とりを経て、10日の流れ舁きの日を迎え、山笠は動き出します。自宅で着替えて玄関先でのショットです。

 

 

こうして、各舁き山が自分たちの町内を走っていき、本番15日の追い山に備えます。写真は三番山笠大黒流です。

 

 

今年は、12日の追い山馴らしで台に上がらせていただきました。10年ぶりくらいじゃないかな。いい眺めだったです。ありがとうございました。

 

15日間のお祭りが昨日で終わり、街は元の静けさを取り戻していまいた。

毎年思うのが、あれだけの人が集まっていたのに、何もなかったかのような状態に戻るのが、何ともいえない情緒的なものを感じます。

何はともあれ今年もいい山笠でした。博多に生まれて本当に良かったと実感でき、自分のアイデンティティを感じさせるひとときです。

今年は今までより、少しだけ裏方の準備の仕事に関わることができて、多くの事を学ぶことができました。本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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