» 2018 » 3月のブログ記事

 会社の中で何か、新しいことや、人財育成のための新たな取組みをやろうとすると、しばらくしてこんな声が聞こえてきます。「こんなことやっても意味がない」

 感性論哲学の芳村思風先生が、この言葉に対して明確にこう述べておられます。「意味のない仕事も価値のない仕事もない。やっている仕事の意味を感じないのは、意味のない仕事をしているということ。やっている仕事の価値を感じないのは、価値のない仕事をしているということ。意味や価値を考えて、考えて、考え抜いたとき意味や価値を感じることができる。面白い仕事があるのではない、意味や価値を感じれば、どんな仕事も面白い。


出来事には必ず意味や価値がある。理性で、意味や価値を考え続け、命から欲求・欲望を引き出す感性を育てる。自分の仕事に意味や価値を感じれば、面白くなってくる。
 
 自分がやっていることにどんな意味があるのかを、問い続けることがまず大事です。我々は自分で決めたことは、自分でその価値を感じることは容易にできます。自分でやろうと決めているからです。人からの指示・命令で受けたものは自分で意識して、その意味付けをしないといけない場合もしばしばです。たとえ自分で決めたことも、途中の困難さで、「何でこんなことをやっているのかわからなくなった」ということもあります。途中で挫折してしまい、本来、自分がやりたかった、成し遂げたかったことが達成できなくなります。

 意味を感じる感性を養えば、ものの見方・考え方の幅が広がり、いろんなことを肯定的に解釈することができるようになります。すると仕事の幅が広がったり、できないことができるようになったりして、達成感や自信がつくようになり、自己効用感や自己重要感が上がり、自分の人生がより幸せに近づいていけるのではないかと思うのです。

 何気なく見ていた情報誌の裏面に、「おもてなし規格認証」と出ていたので、「へぇ〜おもてなしも規格化される時代になったのかぁ」とついサイトを見てみると、2020年の東京オリンピック開催に向けて、経済産業省が普及促進を進めていると書いてある。

おもしろそうだなと、登録してみることにしました。運営母体は、一般社団法人 サービスデザイン推進協議会なるところらしい。

ここに自分の会社が、配管工事屋だとか、住宅設備工事だから関係ないというような心理的バリアは私には全く無くなりました。

登録には、自分で設問に答える自主登録と、よりハイレベルを目指す第三者認証機関による認証登録があり、それぞれ赤色、金色、紺色、紫色とランク分けされています。当然我が社は「赤」です(笑)

ちなみにこのサイトは、https://www.dropbox.com/s/c2i5jbinab08030/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%202018-03-21%2010.31.14.png?dl=0

いくつかの質問に答えてみた。外国人への対応不足と、やはり組織の統制の仕方がうまく行っているのかがポイントだなと、第三者の視点が見えてきますね。

そして登録ボタンを押すと、すぐに登録証が送られてきた。それがこれです。

自社変革のきっかけは単純です。まずやってみようとすることからですね。

第三者認証までいくかな。。自社の組織整備が急がれます(笑)

ちなみに、第三者認証機関を調べてみると、「建設業 設備工事業」の認証機関はありませんでした。やはりサービス業を中心に企画されているのかもしれませんね。

我々の分野が「おもてなし」というコンセプトに対して、関心度が高くないかがわかります。ということは、先にやったもん勝ちってこと?(笑)

 3月になって、2月までの真冬の寒さから、だんだんと暖かくなります。三寒四温という言葉があります。春先に使われやすいですが、元来は冬の言葉です。一週間ほど、3日間ほど寒い日が続くと、4日間暖かい日が来て、徐々に春を迎えるようになります。

 我が社の中もいろいろ問題がでてきます。それぞれのみなさんが、良いこと、良くないことを繰り返し、温かい春を迎えます。温かい春は人間的な成長を意味します。

「春の来ない冬はない」四季がある日本ならではの言葉ですが、「人生つらいときばかりではない。必ず、辛抱すれば良くなる」のです。ところが我々は時に辛抱ができません。つらいことから逃げたくなることもしばしばです。新しいものへの取り組みもそうです。

我々は日常業務にプラスアルファをつけること以外の成長はありえません。しかし、新しいものへの不安が、現状から目をそむけたくなります。その時の心情は、自分に矢を向けてはなく、周りの人や環境のせいにして逃げようとします。「オレが何でそこまでせんといかんとや〜」が典型的な言葉です。プラスアルファの新しいものを作ることへの恐れ、不安、自信のなさ、出来ない自分への直面の怖さ。自分の心へ問いかけている証拠でもあります。

 うまくいく人は、そこで勇気を出します。ほんのちょっとした勇気です。気持ちを切り替えて、「よし!やるぞ」と自分に言い聞かせるのです。実際にやってみると、それまで恐れていたことは、実はそれほど大したものではなかったことにほとんどの人が気が付きます。やる前は「え〜これやるのぉ」とたいそうなものに感じていたことが、やってみると、「それほどでもなかったね」と自分が思っていたより楽にできたことに気が付きます。実際はそんなに楽ではないので、自分の心を自分で刺激して、チャレンジしてやれたことに、ほとんどの人が喜びを感じます。

 まるで三寒四温のように、1つチャレンジして、自分に向き合って、自信がついて、また自分の心を奮い立たせてチャレンジしてみて、そしてまた自信がついていくのです。

 人生経験が浅い、年齢の若い社員だけに言っているのではありません。むしろ経験年数が長い社員ほど、新しいものへの抵抗感は強くなっていきます。私が「人財育成は新入社員教育ではなく、ベテラン社員教育や!」と言っているのは、そのためです。「これはこんなに一所懸命にやっている」と今までやってきた仕事の量を増やすことで、直面しない人もいます。たしかに量を増やすことも必要でしょう。しかしそれだけでは「変化に対応する自分」を作ることは難しいかもしれません。自分がそれまで培ってきた経験の範囲を超えることは出来ないからです。新しいものを取り入れようとする行為が変化に対応する力をつけていきます。

 企業は「変化対応業」だと常々言っています。変化に対応できない企業はやがてこの世からなくなっていき、変化に対応できる企業が次のステージに進んでいきます。こうしているうちに企業はどんどん入れ替わっています。新しく始める企業が減っているので、企業総数は年々減っています。

 残った企業同士で「変化に対応する力」を競い合うステージに立たせられています。変化に対応する力を持っている企業は、年齢に関係なく、変化に対応できる社員がたくさんいます。もし年齢に関係があるとすれば、変化に対応出来ない傾向が強いベテラン社員は、企業にとって必要がなくなっていきます。

我が社はそういう会社ではありません。若い人、ベテランの人、それぞれの良いところを発揮させ、上手に組み合わせていくことで、バランスの取れたよい組織になるのです。人はものの見方・考え方が皆違っています。違う価値観の人たちが、一つの目的に向かって何かを作り上げようとするには、「お互いを理解し合える心」を養うことが大事です。

このことを結論から言うと、「はい、その通りです」(笑)

 営業の現場から、設計士から離れて10年以上経ちました。もはや流量計算や、積算の仕方、オーダーの作成方法など、当時とはすっかり様変わりしましたので、教えてもらわないとできません。2006年に「中途半端な社長はやめます」と宣言して、日創研のTTコースを受講して全国を周りました。当時240名くらいの参加でしたが、受講しているうちに、絶対NO1になると思うようになり、結果第1位で修了しました。

「いつも作業着を来ている社長にはお金を貸さないほうがいい」これは銀行の担当者の融資の目利き具合としての例え話です。いつも作業着を着ているということは、いつも現場に出ている可能性が高く、現場で働く社員さんと同じ高さの目線でしか経営を見ていない。経営者はより高い位置で自社を見る必要性があるのに、それが出来ていない社長は、自社を取り巻く環境を見れていない、また変化する環境に対応する能力が社長には乏しいのではないかと判断されるようです。

 つまり社長は「社長がすべき仕事をする」ことが社長の仕事であり、それは単に営業や工事や事務仕事に直接携わることではないのです。また社員ができる日常業務を社長がやっているとしたら、社長は社員と同じ能力を同じ場所でしか発揮していないことになります。社長は社員が発揮できない場所で、社員が発揮できない力を出すことが社長の仕事です。営業や工事をやるのが社長の仕事ではありません。そこに気づいた時に、それまで私が率先して受注してきた営業の仕事を社員に任せるようにしました。故に、私は現場のことがさっぱりわからなくなりました。

 社員さんの言葉の「社長は現場のことがわかっていない」この言葉の真意は、「私の気持ちを認めて欲しい」だと私は感じています。それぞれの持ち場の大量の日常業務をしっかりとやることだけでも大変なのに、日常業務にプラスアルファをつけろと言う。わかっているけどなかなか出来ない。そんな自分自身の心の葛藤を理解して欲しいという気持ちが出るのだと思います。そして出来ていない自分ではなく、社長があまり見えていない「いつもキチンと出来ている自分をもっと社長は見て欲しい」おそらくそういう思いでしょう。

 この文章を読んで、「なんだ、社長、わかってるやん」と思ったみなさん、特にベテラン・中堅社員のみなさん、あなたの周りにもいる若い社員もあなたと同じことを考え、あなたと同じように認めて欲しい、もっといいところを見て欲しいと思っていることにあなたは気がついていますか?

 また、「社長は現場のことがわかっていない」と思っている人たちを見てると、現場に行かなくてもわかることがたくさんあります。人は言葉づかい、態度、姿勢、表情、そしてかもし出す雰囲気で、その人のものの見方・考え方のほとんどが出てきます。またこういうことも言えます。「会社の中で出来ないこと、やらないことを会社の外でやっている人はほとんどいません。」会社の中で大きな声で挨拶出来ない人は、それぞれの持ち場で出来るわけがないのです。そして、会社の中で見せるみなさんの態度・姿勢・言葉づかい・表情・そしてかもし出す雰囲気で、だいたいその人の行動特性がわかります。

 社長は社長の仕事をしなければなりません。社長の仕事とは、「社員の将来のメシのタネづくり」です。メロンパン1日販売戸数のギネス記録を持っており、来店客で店の前の国道が渋滞するという千葉のピーターパンの横手和彦社長は、「社内のマイナスをプラスに変えるのは、社員の仕事。社長の仕事はプラスをさらにプラスの方向へ導くこと」と断言されました。

 組織の中にネガティブな感情をばらまく人たちを相手にするほど、時間とコストの無駄はないのです。だからいち早くより良い組織を創って、未来に向き合える仲間にしないといけません。もちろんネガティブな感情を振りまくお客様の相手をしたり、一度に大量の仕事をこなさないといけない場面も我々にはたくさん出会います。時に自分の感情をコントロールできない場合もあるでしょう。

だからこそ、そういう自分に気づき、自分で解決する「自分のご機嫌は自分で取れる」人財づくりを目指しています。社長の目の届かない部分は智恵と工夫で解決しましょう。

 

 今回のテーマは、新入社員や2年目、3年目くらいの社員に向けて書いているものではありません。自分の行動を、自分の過去と比較しやすいベテラン社員を中心に、4年以上の我が社での就業経験のある社員に向けて書いています。

勤続年数が長くなるほど、我々はそれなりに知識や技能・技術を習得していきます。そのことは経験がもたらす良さであり、これを経験知と呼びます。我々は経験知を武器にして、顧客へのサービスを強化していき、それが顧客価値になっていきます。そして勤続年数が長くなるほど、ベテラン社員は経験を価値に変える役割があります。
ところが、そのことを勘違いして捉えていると、ベテラン社員は経験を価値に変えることが出来ずに、組織に様々なマイナスの影響を与えます。

それは、経験と過去を一緒に考えていることです。

 過去を振り返って、いろんな高名で立派な人たちから、「過去の経験は捨てろ!」と言われて、すぐには納得できないことが私にもありました。「経験を捨てたら仕事にならんやないか」「オレに別の仕事したほうがいいと言っているのか」と思うこともしばしばありました。しかし、それは経験と過去と一緒に考えているから、このように思うわけで、経験と過去は違うというところに気づくと、この「過去の経験は捨てろ!」の言葉が附に落ちるようになりました。

仕事において、職場において、家庭において、いわゆる自分の人生において、いろんな変化が起きます。その時々において、自分をしっかり見つめ直して、新たなる目標を自分の中でしっかりと立てられる人は、常に前向きで、肯定的で、建設的で、プラス思考でものごとを見つめようとします。
しかしそのような時ばかりだといいのですが、我々は、人生における様々な変化に対応するのが、時折辛くなることもあるのもしばしばです。

自分のなりたい状態や、やりたい状態を未来に見つけようとする人は、自分のこれまで培った経験をプラスに活かそうとします。この様な人の価値観は過去に囚われていません。過去に自分が創った経験知を上手に活かして、未来に対応しようとします。感情も肯定的で、建設的で、プラス思考です。

自分の生き方に新たなる目標を決められない人は、自分の未来に明るさや希望をなかなか持てません。するとそんな人は、自分の過去に自分の拠り所を求めようとします。

自分の未来・将来に不安を持っていて、それを打破することに前向きになっていない(心の中では不安に思っているが、表面には出していない)人は、今までやってきた自分なりの「過去の栄光」にしがみつこうとします。

やっかいなことに、本人は自分の経験を活かしていると思っているのですが、そうではありません。否定的な感情は拭えませんので、やればやるほど、孤立感やまわりへの悪影響を広げていきます。

出てくる言葉も、ハンコを押したように決まっているのが、面白くなることさえあります。「なんでオレがそこまでせんといかんとや〜」「オレはそこまではせん」「オレは仕事しかせん」「ほかのことは知らん」etc・・書いていると自分で笑いが出そうなくらいワンパターンな表現です。

これらの言葉をよく聞いていると、過去にしがみついている様がよくわかります。つまりそのような人たちは、いままでやってきたこととの比較を常にやっているということです。
「そこまでせんといかんとや」「仕事しかせん」の「そこまで」「仕事」とは自分が今までの過去にやってきた仕事の範囲を指しています。そしてすでに自分がやれる範囲を自分で勝手に決めているのです。

企業が成長・発展するためには、絶えず「新しいものへのチャレンジ」が求められます。新しいものへのチャレンジがもたらすものは、マンネリの打破や能力開発、変化対応力の強化、新商品や新市場の開発など、企業の成長にとって欠かせない効果が得られます。ところが人間は「未知なるもの」へは常に不安をもつ生き物です。できるなら今までやってきたものにしがみつきたいと言うのも自己防衛本能を持つ動物ならではの感情です。そしてそこに打ち勝つ勇気を持つことで、動物である人間は人間らしく成長していくのです。

 将来への不安は、自分の中に内在する「自信のなさ」の現われなのかもしれません。自分の能力に対する自信が揺らいでいる、やれると言ってやれなかったらどうしよう。やれない自分を人に見せるくらいなら、やらないようにして、自分がいままでやってきたことで、他の人に認めてもらおうという気持ちが働きます。

能力とは、「知力・体力・気力」のことです。我々、人間は年を重ねていくと能力が衰えます。それを一番感じているのは自分自身です。人間は誰もが衰えていくのです。しかし周りを見ると、自分より若かったり、自分と同じような年代の人が自分の能力をさらに発揮している姿を見ると、自分の中の「自信のなさ」が顔を出してきます。

これは、ある上場企業に勤めている20代の若者から直接聞いて、思わず私が唸った言葉です。「自分を信じられる人は、他人を活かすことができる。他人の能力を自分の資源としてうまく活用できるから。自分を信じられない人が、他人を動かそうとするといずれうまくいかなくなる。なぜなら自分に与えられた立場上の優位性(上司とかリーダーとかの肩書、あるいは先輩の地位)だけを利用して、他人に指示・命令しかしないから」
まさにその通りだと感じました。この人はまだ20代です。たとえ若くても、自分で行動してみて、学び続けると、世の中が見えているよなと感じました。

価値観には大きく4つあると常々伝えています。「人間観」「人生観」「仕事観」「社会観」です。どれも自分の人生をより豊かなものにするために、幸せになるために、磨き続ける必要があると思えるようになりました。将来への目標をつくるのは、「人生観」です。どんな人生にしたいのか、どんな生き方をしたいのか、どんな家庭を創りたいのか、どんな夫婦でありたいのか、このことを考えることはとても大事なことです。しっかり考えていないから、問題が起こるのだと極端な意見は言いませんが、我々の人生観が大きな柱になっているのは間違いありません。

人間の能力はだれでも年を取ると衰えます。それをうまくカバーすることができるのが、「経験を活かす」というベテランにしか出来ないテクニックです。
自分の経験を若い人に伝える。伝え方も自分の過去の経験知には囚われない。
「オレはいままで人から教えてもらわなかった。自分で先輩の背中を見て、ここまでこれた。だから今の若い人たちもオレと同じようにするとオレと同じくらいの経験が智恵となって身につく」ではダメダメです。

確かに、このことは、「自発性」を促す意味では価値のある考え方です。しかし同じ社員とは言え、育った環境や年代が大きく変わっているのです。変わっていることを感じることができるのは、若い人ではなく、過去を持っている先輩側です。その違いをキチンと理解して、伝えるテクニックを身につける必要があるのは、先輩側の方です。

この時点で、「オレはそこまでせん」と思った人は、もう終わっていますね(苦笑) もしかしたら、成長発展を常に追い求める我々の組織には、ふさわしくない人材(人罪)になってしまっているのかもしれません。あなたにふさわしい成長を求めない中小零細企業はたくさんあります。そちらのほうが居心地がいいかと思います。ただしそれらの会社が永続するかどうかは極めて微妙です。そうして社会をさまよい続けている人も世の中にはたくさんいますし、たくさん見てきました。

この「若い人たちの立場でものごとを考える」トレーニングをベテラン社員ができて初めて、「自分の経験をさらに活かす」ことが組織の広がりの中で可能になります。それには、新しいものへのチャレンジというテーマは常に我々に突きつけられるテーマです。我が社の中には、そこに気がついて、一所懸命新しいものにチャレンジしている人が増えてきました。最初からうまくいく人は、物の見事に一人もいません(笑)みんな自分の出来ないところをさらけ出して、努力を重ねています。

いままでやってきたことの量を増やすことはとても大切です。そしてもっと大切なことは、いままでとは違うことにチャレンジすることです。それは大それたことだけではありません。挨拶の声が小さいあなたは、いまよりも大きな声であ挨拶しましょう。呼び捨てで人を呼んでいるあなたは、さん付け、君付けで人を呼ぶようにしましょう。整理整頓が上手でないあなたは、整理整頓を意識しましょう。あなた自身を変えていく新しいチャレンジは、我が社のいたるところにあります。そうして今まで苦労して獲得してきた知識や技能や技術をもっと活かせる人財になりましょう。

最後に我が社の人事理念は、「人は育つ」です。

人を育てるではありません。人は育つのです。だれもが自分の中の可能性を見て、それを信じようと努力をすれば人は自ら成長していきます。年代は全く関係ありません。そう思うか思わないか、つまり我々のものの見方・考え方「価値観」で決まってくるのです。

「過去にしがみつく」のはなく、「経験を活かす」ベテラン社員と仕事ができる楽しさを、これからも味わっていきます。

我が社の企業理念は「協働共育」です。

時々、社内でこう言う言葉が聞こえてきます。若い人同士では、この言葉を使うことはほとんどないでしょう。使うのはベテランスタッフが、自分より若いスタッフを指して使う言葉だと感じます。では「何がつまらん」のか少し考えてみたいと思います。

この言葉を使う時は、人を評価しようとする時です。そしてその評価の基準は、いままで自分が養ってきたものの見方・考え方、あるいは自分がこれまで長年かけて積み上げた経験というものを基準にして、現在の若い人の行動を比較しています。そして自分の期待していた行動が取れていないことを、「つまらん」という一言で片付けようとするのです。

言われる方は恐らく、自分の何がつまらんのか戸惑うでしょう。自分の足りないところを、より具体的に示してあげると、修正の機会もあるはずですが、その機会を「つまらん」という側のベテランスタッフがうまく創れていないのかもしれません。原因としては、いまいる我が社の多くのベテランスタッフがまだ若い時に、当時のベテランスタッフのメンバーから、「オレの背中を見ろ」「人の仕事を見て盗め」などという、教え方などとは程遠い、精神論で育っているために、実際に教える立場になって、どんな教え方をしたらいいのか、声の掛け方をしたらいいのかよくわからないという状態が起きていることは容易に想像できます。

また教える側が、自分のものの見方・考え方が本当に良くて、若い人たちのものの見方・考え方が良くないのか、足りていないのかをよくよく考えて、ものを言っていないことも「あいつはつまらん」という言葉を吐き出す要因ではないかと思っています。

人を教えるには、まずは自分を振り返ること、見直してみるという素直で、謙虚な姿勢が必要です。経験は仕事をすすめる上で、最も大きな力になるのは間違いありません。経験が知識になり、技術になり、ノウハウになります。しかし最も大事なことは、その経験をどのように自分に活かすのか、その活かし方でその人の「人間力」の幅が決まってきます。

我々の経験が知識や技術・技能を創ります。しかしそれだけでは単に仕事をこなしている人のレベルにとどまります。経験が知識・技能のレベルをさらに高くして、さらにそれをお客様、あるいは共に働く仲間にどれくらい「よい影響」を与えるものになっているか。これが、仕事がその人の人間力を作るメカニズムです。志が高いレベルなので、このレベルの仕事を「志事」と言い換え、普通レベルの仕事をはっきり区別している場合もあります。

このレベルの人は「あいつはつまらん」が前面に出ません。問題点も探しますが、相手の良いところ、うまく言っているところも探ろうとします。そしていいところを褒めた上で、足りない部分を合わせて教えてあげる。そうすると言われる方も納得します。「今日の◯◯さんのここは良かったね。」その後で指摘したい部分を伝えればうまくいくのです。

「あいつはつまらん」という人も、自分が褒められると嬉しくなるはずなのに、他人のことになると、出来ていないところを指摘することで、自分の能力と先輩、あるいは上司という立場上の優位性を見せつけようとします。そこにはあまり素直さとか、謙虚さを感じることはありません。他人を包み込む包容力も感じないでしょう。そういう自分も見直そうとせず、人を批判ばかりする人こそ、「あいつはつまらん」のだと私は感じています。

この文章を読んで、少しでも自分を振り返り、さらにより良くしようと感じたら、まずは「相手の良いところを見るトレーニング」が必要です。だれでも出来ます。でもすぐには出来ません。何度もトレーニングが必要です。私もそうでした。ベテランや先輩がそういうことを繰り返しやろうとすることで、いい雰囲気の組織が創られるのです。

これが我が社の企業理念「協働共育」なのです。教える側も教えられる側も共に学ぶ姿勢が大事です。

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