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糟屋郡須恵町にある金属加工業のベルテクネ株式会社さんが会社社屋を新築しましたので、社員さんと一緒に伺い見せていただきました。社長の鐘川さんとは、福岡県中小企業家同友会のメンバーで、いろんな行事でご一緒させていただき、勉強させていただいています。

業種は違えど、学ぶことがたくさんある会社です。また積極的に経営を学ぼうとする経営者に対して、広く自社のノウハウを教えてくださる社長さんです。

鐘川社長は会社改革の集大成として、協調性を育み、社員さんに優しい社屋の建設を目指しておられました。数年前から、その構想を伺い、今回ビジョン実現に至ったわけです。

玄関入って正面に受付があり、その奥ではそれまで別々の社屋で仕事をしていたみなさんが一同に同じフロアで仕事ができるようになりました。

天井はあえて貼っておらず、空調の配管がそのまま見えている造りになっています。

事務所スペースの横には、ウッドデッキがあり、社員さんの小休憩スペースとして活用する予定です。

さすがに金属加工業!建物に使われている金属加工製品、ステンレス製品などは、全て自社製作品です。外壁に張られているステンレス板もすべて自社製品です。つまり建物そのものがショールームになっています。

2階に上がると、社員食堂や社員さんのTQC活動(委員会活動と呼んでおられます)に使われる食堂スペースが目をひきます。あえて天井を張り、一部を見せるような造りになっていて、照明の色を変えるなど、社員さんの気分転換を図れるような設計になっていました。かなりオシャレ。それと窓からの景色が素晴らしいです。もともと少し高台になっていますので、景色がキレイに見えます。

新社屋も素晴らしいですが、何と言ってもベルテクネさんの内部体制構築力と外部環境に対する経営戦略のマッチングが見事で、すばらしいビジネスモデルを形成されておられます。前年に引き続き、今年も経営計画発表会に参加させていただきましたが、たくさん学ばなければならないところがありました。ハードとソフトが一体となり、さらに飛躍する実例を学んだ企業訪問になりました。

今日はありがとうございました。

去る10月5日社内にて、第48期中期経営方針発表大会を開催しました。それぞれの施工現場が忙しい中、開催時刻の17時には、殆どの社員・スタッフが戻ってきてくれました。

方針書もキチンと作成しました。もうこれを創って13年になります。最初はコピー機で印刷したものをホッチキスで留めていましたが、今ではちゃんと印刷業者さんにお願いしています。

それぞれの部門のリーダーさんが発表しています。全体で約2時間かかりました。

その後、社内ブランディング勉強会の中で実施した、キューハイテック新ロゴマークの社内選考会を開催しました。

社内ブランディング勉強会を年始より始めていきました。工事に関わるスタッフも含めて、毎月90分のレクチャーを外部講師としてデザイングレイスの根本さんにお願いしました。最初はブランディングの必要性というより、「なんでこんな勉強をオレたちがするわけ?」というような空気感から始まり、楽しく勉強することで徐々にブランディングというものを深めていきました。

今回、社内投票第一位になった、山本さんの作品です。
キューハイテックのKHTがエネルギーの炎で燃えている様子を表しています。

みなさん、いろんな面白い作品を考えてくれました。

そんな中で、決まったキューハイテック新ロゴマークはこれです!

VERY BEST OF THE COMPANY IN FUKUOKAは、我が社の経営ビジョンである「福岡の街になくてはならない
会社になろう」を英語表記しました。

KHTを可能性の「可」、そして壁を打ち破る矢印のイメージで仕上げていただきました。
10月末に工事課の新しいユニフォームの袖のワッペンとしてデビューします。

新ユニフォームも間もなくご披露します。乞うご期待!

9月30日土曜日北九州市の西部ガス人材開発センターにて、ガス配管技能コンテスト「P1グランプリ2017」が開催され、キューハイテックから設計部門で櫻木 希さん、配管部門で岩男雅美さん、大坂 孝さんが参加しました。震災の影響がまだ残っている熊本地区以外の西部ガスの供給地区である北九州・福岡・佐世保・長崎から施工担当会社の6社が腕を競い合いました。

入場の時から3人共緊張していたかと思います。1番ブースだったので、3人が先頭でした。

配管は持ち時間が70分で競い合います。今回は親メーターと子メーターを組み上げる設定です。設問は前日発表になっていて、事前に同じものを練習することができません。また選手は全員前日から会場入りして、情報が遮断され、その間それぞれ親睦を深めたようです。まるで競艇選手か競輪選手並みの厳重チェックです(笑)

そして競技が始まりました。我々は2階デッキで観戦です。

今回は、九州プロレスで使っている「玄武會」の応援旗を持ってきての応援です。これはかなり応援のみなさんの眼をひいたようです。目立ちました(笑)

そして我がキューハイテックは見事に配管部門&総合優勝を果たすことができました。

今回は、配管部門は何としても優勝しようと、工事課課長のダブルトップを選手で送りました。彼らのプレッシャーも相当のものではなかったかと思います。もしかしたら、「若いものにチャンスをあげたい」という理由をつけて参加しない方法もあったかもしれません。(よくある逃げ腰上司の常套手段ですが。。)

彼らは自ら退路を立って、チャレンジして成果を掴み取ったことが、本当に偉いと思いました。

彼ら二人は、工事課のリーダーとして、現場管理だけでなく、熊本の復興支援メンバーとしても参加していますし、岩男雅美さんはOff-JT研修1つ、大坂さんは2つも受講しています。リーダーとして範を示してくれています。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば人は育たじ」山本五十六の言葉です。

法政大学の坂本光司教授の著書「日本で一番大切にしたい会社3」で登場した島根電工株式会社へ訪問し、荒木恭司社長へお会いしてきました。

荒木社長の島根電工さんを知ったのは、2016年5月号の「理念と経営」でした。

2016年5月号:企業事例1島根電工(島根県松江市)

ぜひお読みください。

その後、生産性本部の年に一度の大会の「西日本生産性会議2017」に参加した際の、パネルディスカッションに荒木社長がパネラーとしてお見えになられ、居並ぶ大企業のお歴々を目の前に、軽快な語り口で社員を大切にすることが経営の基本であることを語られたのを見て、即、名刺交換させていただき、今回の訪問になりました。

西日本生産性会議2017

西日本生産性会議2017の報告書です。

さて、島根電工さんがある島根県松江市には直行便がありませんので、1日2便の出雲空港行きへ乗りました。国内のプロペラ機に乗ったのは久しぶりでしたが、座席が横に3席で15列くらいの小さな飛行機で、乗る時に頭の中で、インディージョーンズの曲が鳴っていました(笑)

1時間ほどでついたのが、出雲「縁結び」空港でした。ちいさな空港ですが、一応国際便もあります。

レンタカーを借りて、空港から40分ほど走ると松江市。初めての島根県で、宍道湖がとても大きいイメージどおりでした。玄関には、我々3人の名前が入ったウエルカムボードがありました。

「島根で、島根電工のテレビCMを知らない人は島根県人ではない」

そのくらい有名らしいです。YouTubeで検索すると、「助けたい、助けたい!♫」と社員さんが並んで出てきます。ちょっと泥臭い感じのコマーシャルが耳に馴染んでいるそうです。

それまで官庁関係の電気工事で十分に経営をやってこれたビジネスモデルを、20年前に「これだけで、未来もずっといいはずがない」と思った当時の営業所長だった荒木社長が、エンドユーザー空いての小口工事中心の電気工事にシフトさせ、現在は売上160億円強のうち、50%を小口工事で稼いで、なおかつ高い収益を保っているすごい会社に変化させました。

人口55万人くらいの島根県で、小口工事でそれだけの業績を上げられているのにビックリです。「私は景気動向を知りません。我が社の事業に景気は影響しませんので、興味がありません」と言われました。

一度言ってみたいセリフです(笑)

当時の一番の反対者は社長・会長であったそうで、その当時の話などをしてくれました。

また、「カルロス・ゴーンは大嫌いな経営者です。自分は何億ももらっておいて、業績が悪くなると、工場を閉鎖し、何人もの社員を解雇する。東芝は株主のためにやった経営でマイナスになりました。いまでも株主に振り回されて、とんでもないことになっていますよね。」「トヨタ自動車は日本でナンバーワンの会社ですが、協力業者さんにはどうなんですかねぇ〜」との言葉に、島根電工さんの経営姿勢が伺えます。

「我が社で大切にするのは、1番は社員さん、2番めに協力業者さん、3番目にお客様、4番目に地域のみなさん、最後が株主です。社員さんが、働くことに喜びを感じて、幸せに生きることが何より大事です。次に協力業者さんを値切るようなことはせず、お互いが利益を確保できるWINーWINの関係性を構築する。次にお客様です。」

「『玄関の灯籠の電球を取り替えてくれ』というお客さんから、正月に電話をいただきました。『手の届かないところですか?』と尋ねると、『手が届く場所だ』という。私は、『正月は誰だって休みたい。いつでもできるようなところは少し我慢してください』と言いました。働く人のことも考えないお客さんは、客じゃない。仕事をしなくても結構です。と社員にも言っています。」

これも一度言ってみたいセリフですが、本物の経営者だなと感じました。

B2Bでも十分な実績を上げているのに、B2Cへチャレンジする。そして、社員や業者さんを大切にする。それが成り立つビジネスモデルをマーケットとしては決して大きくない島根県で実現している。その凄さを垣間見ることができました。

社員さんを尊重する、いろんな表彰制度がありました。またお客様に即対応できる仕組みがたくさんありました。なにより、それを実現できる人財の育成カリキュラムが豊富にありました。

強くいい会社になるには、ちゃんと理由があります。

島根電工さんを見習って、我が社も新しいビジネスモデルに挑戦します。

乞うご期待!

丁寧な対応をしていただいた島根電工の荒木社長、野津常務をはじめスタッフのみなさんに感謝です。
ありがとうございました。

8月9日に今年で3回目になります、弊社子供一日社員イベントを開催しました。これは地域企業連合会 九州連携機構が主催していますFUKUOKAみらいフェスタ2017への参加のためのイベントで、社員・スタッフの子供さんにお父さん・お母さんの職場を体験してもらい、感想文を書こうというものです。

弊社では3年前に初参加し、子供さんへの教育効果はもちろんのこと、弊社のPR活動や、弊社の社員自身の人財育成にも役立つ効果ありましたので、継続して行っている事業の一つになりました。
弊社のオリジナリティとしては、子どもたちそれぞれの名刺を作成して、実際にお取引先企業を訪問して、直接名刺交換をお客様お一人お一人にやってみたり、施工現場の案内や、ショールーム訪問など、社会科見学的な要素も取り入れ、子供たちの夏休みの思い出のひとつになるように工夫しているところです。

今回は、西部ガス(株)様、西部ガス絆結(株)様に訪問させていただきました。

朝9時に我が社に来た時は、みんな恥ずかしそうにして挨拶の声も大きくないのですが、だんだん慣れてくるとみんな自分のパーソナリティを発揮します。じっとしている子供は皆無です。(笑)

名刺交換も会社の中でまず練習していくのですが、その時は恥ずかしがってなかなかうまく行きませんが、いざお客様の元に行って、まず最初の一人を体験してコツをつかむと、怒涛のようにお客様を「名刺ください!」と呼び止め、名刺交換を強引に行っていきます。見てるこちらのほうが、ハラハラ・ドキドキします。

彼らは名刺交換という、彼らの世界にはない挨拶の仕方を体験することで、ちょっとだけ大人の世界を覗けた楽しさがあるのではないかと思います。20枚ずつ用意したのですが、みんなあっという間に使い切り、名刺が足りない足りないと催促します。これ以上名刺を創ると、みなさんにご迷惑をおかけします。終いにはレストランでも、歩いている人にも「名刺ください」と声をかける子も出る始末で。。(苦笑)

ランチ会の後は、知的障害者の支援を行っている西部ガス絆結(株)さんへ伺いました。印刷・広告を行っている会社です。そこでは、一人ひとりの夢・ビジョン、今日の感想などを書いてラミネートフィルムで加工してもらう体験をさせていただきました。

「宇宙移住」など、到底発想できないことを思い浮かべるのが、素晴らしいと感じました。子供ならではというよりも本当に実現を目指しているのかもしれませんね。そう言う時代になっています。今回は我が社オリジナルTシャツの981Tシャツも子供用に作成し、着ていただきました。子供さんが着るとまたかわいいものです。来年も引き続き行っていきます。

と表題は新しいように書いていますが、2011年版のコピペ&手直し(笑)かなり書き換えてみましたが、まだまだ稚拙な文章です。

またまた「『山笠に学ぶ組織論』を読みましたぁ」という奇特な方に出会いまして、ありがとうございますと、改めて再々度、自分で今読みなおしてみても、けっこういいこと書いているよなぁと自画自賛。(笑) 元来いい加減な性格ではあります。多少理屈っぽくなってきておりますが、私の職業柄と言いますか、小規模労働集約型企業を経営する立場ですので、その視点で博多を代表するお祭り「博多祇園山笠」を観てみました。組織運営を客観的に観る視点が養われているのかどうかの自己トレーニングを少し文章にして整理してみようと思います。

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 博多祇園山笠に限らず、お祭りを運営するには大変な労力がかかります。街には長年住んでいる人たちがいたり、最近引っ越してきた人もいます。地域内での良好な人間関係を保ち続けるシステムが制度疲労を起こしており、また少子高齢化が引き起こす様々な現象は、日本国内の全てのお祭りに多大なる影響を及ぼしていることでしょう。

この博多祇園山笠も「組織とは一体何か」というものを改めて感じさせるお祭りです。運営体であるそれぞれの町のあり方から、スポンサー企業様との関係性なども合わせて考えてみますと、山笠の運営方法はそれぞれの町内で異なる部分も多く、一本論文が書けそうなくらいのテーマです。

私はそこまでやらんけど。。やっても面白いかな。。(笑)

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(6月1日に行われた「棒洗い」の神事の様子)

それでは「博多祇園山笠に学ぶ企業組織論」というテーマで博多祇園山笠というお祭りの一側面を書いてみます。

人間がつくる組織と言うものを山笠はいろんな特徴を持って表しています。少し企業経営とダブらせてみます。ちなみに組織という言葉は、元来医学用語でありますが、企業経営においても頻繁に使われることばです。組織とは、「共通の目的を実現するために、2人以上の人間が、自ら積極的に協働し続けるシステムを持った共同体」とチェスター・I・バーナードは定義し、組織成立の3つの要素として、1)共通の目的 2)協働の自発性 3)コミュニケーションを掲げています。

この3つの要素が一つでも欠けていれば、それは良好な組織には成りえず、ましてや3つともないとすれば、それは単なる「集団」に過ぎません。博多祇園山笠は、企業が目指す良好な組織の類型の一つを創っているのではないかと問題提議をしてみました。

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(7月1日の御神入れの様子)

特に男性のみで構成されるお祭りである「博多祇園山笠」は「厳格な統制による組織形成」を土台にして成り立っています。 奉納行事、いわゆる神事ですので、無事に山笠を奉納し、無病息災を願うこと。これが最大、かつ共通の目的です。このことは、全ての山笠参加者が意識していること、しなければならないこととして明らかに存在します。
【組織成立の3要素1)共通の目的】

博多祇園山笠は、そこにタイムレースという目標を持たせて、参加者のモチベーションを高めている他のお祭りにはあまり見られないユニークな側面を持っております。組織全体の目標として「より早いタイムを出そう」というものを持っているのですが、一方、常にタイムだけを意識しているのではありません。タイム(目標)を絶えず意識しているのは一部の役員(上司)が中心になっています。

一般社員さんである、舁き手(かきて)はただ、一生懸命、自分の力を最大限発揮して、山笠について、舁いて、走って、ゴールをめざす。まずはそれだけです。走っている間に自分の山笠が早いか遅いかなどは考えません。ただ自分の力を出すだけです。ましてや他の山と比較してどうだったのかとか、走っている最中は全く頭の隅にもよぎりません。

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舁き手が周りが見えるのは、しばらくたって、懇親会(直会 なおらい)の時です。その時に教えてもらって気づくか、もしかしたら教えてもらわない限り、自分で尋ねることもないかもしれません。一生懸命山笠を舁くことだけでタイムに関心を持つことすら忘れています。テレビで見てハッと気づいたりする時もあります。
毎日朝から晩まで一生懸命働いた後、月例会議などで、目標に対する実績を知らされて、ハッとするような感じですね。それだけ一所懸命なんです。

山笠自体を早く走らせることは、目的の内の一つに組み込まれています。そのことはみんな知っているのに、行動している時はそれには関心を寄せていない。「いい山を奉納するぞ!」という全体意識が優先。だからと言って、決して力を抜いてはいません。
みんな一生懸命山笠をかいています。

会社も同じですね。社員は目の前の仕事を一生懸命こなしています。ただ自分が立っているポジションによっては、周りのことは全く見えない。。一般社員(一般の舁き手)で経験年数が浅い人ほど、目の前のことで手一杯になってしまいます。
どのポジションにいるかで、山笠を見ている角度が違ってくるし、そこが違うと全体を見る見方も変わってきます。部門が違うと、それぞれの部門の事情を中心に見て、全体を把握しようとするのは、山笠も企業も同じ。

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(拡大して画像を見ると、それぞれの役割がよくわかります)

山笠の両サイドの一番棒についている縄を持って、山笠がぶれた時に軌道修正する役目の「鼻取り」。
舁き手とは違い、絶えず縄を操り、山笠をまっすぐに進めるように、方向を修正するハンドルのような役目を持っています。鼻取りは、表(前方)と見送り(後方)に2人ずついます。山笠の進路を実際に動かすとても重要な役割を担っています。しかしながら、彼らには山笠の全体は見えていません。ポジション的には舁き手と同じ高さの目線で山笠を見ていますし、それぞれ山笠の前の半分か後ろの半分、つまり全体の4分の1しか見えません。

 見えないからと言って「見えていない」のではないのかもしれません。それは経験知という眼が働くことも十分にあります。経験の浅い人は、経験知の蓄積が十分ではありませんので、この鼻取りのような山笠の動きを決定する重要なポジションにはあまりつきません。いわゆる中間管理職か幹部社員(山笠では赤手拭と言われるいわゆる中間リーダー役か、それ以上の人たち)の役割ということになります。

 「台上がり」(棒さばき)。台に上がっている人たちは、上から山笠がどのように動いているかが良く見えます。すると舁き手に対していろんな指示ができます。またエッサ、ホイサと舁き手を元気づけます。下で舁いている人は指示命令に従いながら一生懸命舁くだけです。自分で疲れた、あるいは周りの指示で交代の合図が出ると舁き縄を解いて、山笠から離れます。 
少し息を整えたら、自分の意思でまた山笠を舁こう(かつごう)とします。「自分の意思で」というのがポイント。バーナードやドラッカーなどの学者が言ってる「協働の自発性」が見事に発揮されています。
【組織成立の3要素2)協働の自発性】

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台上がりは、一見華やかな場所です。台の上に上がって山笠のリーダー役のように見える場所です。しかし、台に上がっているからと言って、台上がりが山笠全体が見えているかというと実はそうではありません。表(前方)の台上がりは裏側の見送り側が見えていないし、見送り側の台上がりは表側が見えていないのです。

部門のトップといっしょ。自分の部門だけが見えているけど、他の部門はわからない。しかし山笠の半分は見えているわけだし、幹部社員が担うポジションであることには違いありません。それでもやはり物理的に半分しか見えない。

「人間は自分の視野の範囲以上の物事を見ることはできない」リーダーとしては、痛切に感じる言葉です。

台上がりと同様に重要な役割を担っているリーダーとして、山笠全体を見ている人は、実は別にも存在していて、その人たちは山笠そのものを舁いたり、乗ったりして、動かしてはいません。山笠から少し離れたところで並走しながら、全体を把握しようという視点で山笠を見ています。

彼らのようなリーダーは、「全体を把握する」という意識をどのくらい持っているかどうか。つまり、リーダーと言われる人が持っている全体像のイメージがどのくらい大きいものなのか、そのリーダーの人間力が問われているのかもしれません。

よく動いているリーダーは、山笠の前に走ったり、横から見ようとしたり、後ろから見たりして現状を把握しようとしています。ベテランのリーダーは過去の経験知を活用しながら全体の把握をしています。リーダーシップのスタイルは人それぞれなのかもしれませんが、この事は組織をよりよく運営するためのリーダーとしての心得の一つではないかと感じます。

「社長は現場至上主義でなければならない。しかし、社長は現場から、しかもできるだけ遠くに離れなければならない」 社長の組織を見る視点は社員さんとは違います。。。組織の階層やポジションが増えれば余計に違います。

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「厳格な組織統制」はルールによる規定を明確にしています。

山笠は「ルールに従い、ルールを自分勝手に創らない」ことにとても厳格な組織です。そこには、日本独特というか、古来からの官僚制の形態でもある「年功序列制度」も厳格な組織統制の土台を創っており、先輩や年長者の発言に従うことを求められます。部下の上司に対する姿勢として、理不尽な言葉や要求に耐えることは、ある程度必要なことは、企業内部にも同様に見られます。もっともそれを理不尽と感じるか、自分の成長を促してくれる働きかけとして捉えるかは、その人の肯定的解釈力と上司や先輩の人間力が問われるところでもあります。いずれにせよ、人間関係のストレス耐性は、山笠や会社に対するエンゲージメント(愛着心)が忠誠心を生み出す源泉の一つです。解りやすく言うと中・高校生のクラブ活動のあの雰囲気です。(決して山笠や企業の雰囲気自体を軽んじている訳ではありません)

山笠で何度も言われるのが、「安全第一」です。毎日必ず終わった後に「体調の悪い方はおられますか」「お怪我をされた方はおられませんか」と尋ねられます。
無病息災を願う奉納行事ですので、「無事に終わらせる」ことに細心の注意を払います。そして、「安全第一」を達成するためにも、特に気をつけていることが「ルールを守る」ことです。

山笠を運営するに当たって、細かいルールが定められています。役員さんは各町との調整や自分の町のメンバー間の意思疎通に頑張っています。課長・係長のミドルマネジメントと同じです。メンバー同士の意思疎通に直会(なおらい)などの酒宴を設けて、積極的なコミュニケーションを図っていきます。目的は酒を飲むことではなく、より安全に、無事に山笠を奉納するために意思疎通を計ることにあります。
【組織成立の3要素3)コミュニケーション】
(お酒を飲むことをコミュニケーションと言っている訳ではありません。酒宴は機会に過ぎません)

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(7月15日のゴール地点「廻り止め」)

特に山笠を舁くときには、細かいルールが決められています。外から一番棒・二番棒・三番棒と右肩で舁く棒と、左肩で舁く棒、合わせて6本の棒に2人ずつ、舁き縄という縄を棒にかけて舁きます。一番外寄りの一番棒が外に逃げやすく、中央側の三番棒は入りづらいので、ある程度のテクニックが求められます。そして舁き手の代わり方も、舁いているポジションによって、すべて明確なルールが設けられています。

さらにより安全に、より早く走るためには、スムーズな舁き手の交代が要求されます。山笠は、常に危険と隣り合わせです。棒と棒の間をかきわけてたくさんの人たちが舁こうとするわけですし、狭い路地に入ったり、急なカーブを切ったりするわけですから、自分勝手な立ち振る舞いではリスクが大きくなります。勝手に自分の判断でルール以外の行動をすることに神経を使っています。「自分の意思」という自主性も大切ですが、その前に、「定められたルールの下で」の自律性を発揮すること重んじています。お祭りなので、時折熱くなりすぎる人が出てきます。このルールを無視して山笠に付こうとすると大事故につながります。故にルールを守ろうとみんなで努力します。またルールに従えない人は排除されます。

会社でも同じことが言えます。会社で決めたルールを守ろうとすることがとても大切です。ところが時間が経つに従い、ルールを守ろうとしなくなったり、自分自身の勝手な解釈を用いて、自分で大義名分をつくり、ルールに従おうとしなくなる人が出てきます。決めたはずのルールを守れない人が組織を崩していく。小さい組織ではよくありがちですが、山笠では「安全第一」の目的の元に組織が統制されるように、厳格なルールがあちこちで定められています。

 組織が成熟していればいるほど、また中小企業よりも大企業の方が、様々なルールが張り巡らされていながら、そのルールの存在を意識することなく、むしろ当然のように立ち振る舞っている社員が多いような気がします。これが組織の統制力ではないかと思います。しかしながら、特に小企業は社長そのものがルールであり、その日次第で組織のルールが変更され、部下が戸惑うこともよくあります。もちろんそれが組織の機動力を生み出す源泉にもなっています。また、部下の順法精神の希薄さが、組織運営を混乱に招くこともよくあります。博多祇園山笠はそのルールに対する姿勢も、参加者全員にしっかりと求めています。

(中小零細企業の場合、社長の順法精神のなさが、自分で組織を壊しているという場合もしばしば見られます(笑)

最後に、「伝統とは変革の連続である」です。博多祇園山笠は776年もの伝統あるお祭りです。守るべきものは守る。変えるものは変える、この連続で成立しているお祭りだと容易に想像できます。山笠発祥からこれまでの間の外部環境の変化は計り知れません。時代の変化に柔軟に対応する姿勢と、日本の文化として守らないといけないものに対峙する姿勢は今後とも参加者に求められ続けるものだと感じます。

あ、長文になりましたが、これはまったくの主観ですから(笑)

この文章を読んでいただき、また一つ博多祇園山笠に関心を持ってくれる方が出てくることを期待しております。
おっしょい!

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表敬訪問のことはこのくらいにして、ウラジオストクの街並みを紹介しますと、やはりここは、「日本に一番近いヨーロッパ」でした。

建物の創りがほとんど石造りなので、ヨーロッパ感が漂います。元軍港で、いまも軍艦が係留している港町で、どこからでも海が見える丘に街がある感じ。坂が多くて、歩くと結構たいへんです。

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ウラジオストク駅がこんな感じです。観光名所というところが少ないので、駅が観光地になっていました。シベリア鉄道の極東側の始発駅ですね。

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中に入るとこんな感じです。ウラジオストクに来て、FAREAST(極東)という言葉を絶えず聞きますが、聞いているうちに違和感を感じてきました。
やはりロシアは当然首都モスクワを中心にある国ですから、モスクワからみて、ここは東のはて、極東ということなんだと。しかし最初から極東に済んでいる我々は、そんなこと考えたこと無く、ここが我々の中心で、モスクワは我々から見れば「極西」なんだと我を張りたくなりました(笑)

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街の真ん中にロシア正教の協会がありましたので、立ち寄りました。もちろん数少ない「観光名所」です(笑)

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中に入ると厳かな空間が広がり、街の人々がここに立ち寄り、お祈りをして去っていきます。

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さて、街の真ん中に市場があります。ウラジオストクには、まだ卸売市場なるものがないらしく、街の農家の人たちや漁師さんが、直接ここに売りに来るようです。

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もちろん街にはスーパーマーケットも存在します。こんな感じです。

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まだまだ未開発の都市で、これからって感じがしました。10年経ってどのくらい成長しているかが楽しみな街ですが、ロシアは政治に経済が影響されやすく、ルーブルの暴落や他国との政治的な対立が経済にダメージを与えている過去がありますので、経済は政治とは違った形でうまく成長して欲しいなと感じました。

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街の表記もロシア語ばかりで、英語表記がとても少なく、街の人たちも英語が話せる人がほとんどいない状況でした。ガイドさんの日本語を聞いて、よく頑張っているよな〜と思わせるものでした。

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最後にロシア料理店で全体写真。いい体験でした。ありがとうございました。

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6月14日から18日までの5日間、福岡県中小企業家同友会 国際交流委員会のメンバー合計11名で、ロシア・ウラジオストクへ訪問してまいりました。韓国インチョン経由での訪問です。インチョンからウラジオストクまで2時間半かかります。距離的にはそれほどかかるはずないのにと思っていましたが、北朝鮮上空は通過できませんので、北朝鮮を避けて中国上空を迂回しながら行かねばならず、理由がわかりました。時差は1時間早いです。

ウラジオストク国際空港は福岡空港くらいの大きさです。それほど大きくはありません。最近新しくなったので、写真では近代的な空港に見えます。

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ウラジオストクはちょうど新潟の真北くらいで、緯度は北海道と同じくらいです。最初の2日間は快晴で気持ちがよく、気温も20度以上になっていて、海で泳いでいる人もいたくらいで、少し拍子抜けしました。ところが、3日目は曇り、最終日は雨で寒く、ダウンジャケットを羽織っている人もたくさんいました。

冬は1月の平均気温はマイナス10度。寒い時にはマイナス30度にもなるらしいです。海は凍りつき、湾の真ん中の小島までスケート靴を履いて
海を渡ることができるそうです。

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さて、今回のメイン企画は、極東開発基金、ロシア沿岸州政府&ロシア極東連邦大学の要人への表敬訪問です。

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こんな感じで、ロシア政府や開発基金の代表団へ日本の地方都市の中小企業の経営者がお互い向き合って会談するという、普段の旅行ではありえないシチュエーションの中にいました。

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中小企業家同友会の工藤団長と、今回お世話役の石橋さん、ユーリさん、そして極東開発基金のSTARICHKOV局長です。

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それを写真に収める我が同友会メンバーのみなさんです(笑)

日本からの観光客は年間1万人。ってことは毎日30人くらいの団体さんが1日1組くらいでまだまだ少ない。
中国人は観光客も留学生も断然多く、韓国からの観光客は昨年比300%で3万人と増加。現在、沿岸州の州都としてロシア政府は積極的に経済振興を進めており、外資でのインフラ整備と投資、農工業、環境技術や産業開発に力を入れています。

もなんせ数千億円規模のプロジェクトの話を我々に話しをしてくださるのですから、あまりの規模の違いに戸惑いながら、顔はしっかりしていました。

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すごいのは、2日目のロシア沿岸州政府のみなさんは我々のことを一人残らず調べていました。私がガスの配管工事をメインにしている建設関連業ということも事前にレジメを作っていたようで、私の名前を呼んで、進出のヒントを教えてくださったほどで、「官僚主義な国だなぁ」と感心しました。

2へつづく

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先月、株式会社ミライロさんのご指導で、ユニバーサルマナー検定3級を我が社のスタッフ全員で受講し、資格を得ることができました。ユニバーサルマナー検定は、高齢者、障がい者、国籍が違う人たち、様々な人たちに対して、一緒に生活できるために、どんな知識やマナーを身につければよいかを学ぶものです。

ユニバーサルデザインの勉強をしました。これはわかりやすいデザインです。

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車椅子と補助犬のマークですが、これになると?って感じです。

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耳が不自由な方を示したマークですが、いままで気がついていませんでした。

さらに、これは考えました。

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オストメイト(人工肛門、人工膀胱)用の設備を表すマークです。一般的には、オストメイト使用者が排泄物を処理したり皮膚を洗浄するための設備を備えた多目的トイレの標示に使用されています。

このように、健常者と体に障がいを持つ人が、一緒に暮らしやすいように、様々な視点で我々の社会をよりよいものにしていきましょうという考え方です。

弊社も、ダイバーシティ社会に向けて、このようなことにも関心を持つことが大事だと考え、今回の検定受講になりました。ものの見方・考え方の枠を広げ、様々な考えを受け入れるトレーニングが必要だと考えています。

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受講後1週間経って、このような検定証をいただきました。

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「街中でも気軽に着れるTシャツ」をコンセプトに作ったのが、このTシャツです。

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Tシャツを作るためではなく、元々ブランディングを今年1年間全員で学ぶということで、毎月1回ブランディング勉強会を開催しております。その成果として、まずTシャツを創りました。「我が社を数字に表すと、どんな数字になりますか」という講師の問いかけに、一番多かったのが、「981」

なるほどと思いました。私はその時点で、0から9までの一つの数字のどれかという発想しか出来ませんでした。しかし出てきたみんなの数字を見て、自分の発想の枠の狭さを感じました。

それで、出来たのがこれ。どうも我が社の色はやはりブルーのようです。我が社の名前を入れずに、ロゴマークを使わない、普段着として使えるものになりました。そしてさっそく街中で着てみました。

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「建設職人甲子園」という職人さんがステージに上って、自分たちの仕事や生き方をプレゼンテーションする大会に着ていきました。このプロデュースメンバーが画像のデザイングレースの根本さん。我が社のブランディングインストラクターです。

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Tシャツが出来上がって、すぐにお客様の安全大会の懇親会の席上で、みんなで着てみました。反応は上々でやはり一体感を感じることができました。社員さんもブランディングを実感できたいい体験だったと感じました。

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